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長崎IRとは?ハウステンボスにカジノリゾートを誘致する5つの魅力

現在、いくつかの都市がIR誘致を公式に表明してその動向が注目されています。

中でも、長崎IRはその雄大な自然環境や一大テーマパークであるハウステンボスを要することから、候補地の中でも異色の存在です。

独自の魅力を発信し、唯一無二の統合型リゾートになることが期待されています。

今回はそんな長崎IRについて、基本方針や魅力、参入企業などの情報をご紹介していきます。

長崎におけるIRの基本方針

はじめに、長崎IRの大まかな方向性はこちらになります。

  • 基本コンセプト:新たな観光産業革命の実現
  • 場所:ハウステンボス(佐世保市)
  • 時期:2024年

この新たな観光産業革命とは一体どんなものでしょうか?

長崎IR構想の内容から簡単にご説明すると、次の3つのポイントを実現することになります。

  1. 東京・大阪に並ぶ国際観光拠点にして九州に訪れる外国人を増やす
  2. IRを拠点に九州各地の観光スポットを周遊できるしくみをつくる
  3. 自然環境を活かした最先端の観光ビジネスを育てる

長崎には美しい海や島があります。確かにこれは外国人観光客も喜ぶアウトドアツーリズムが実現できそうです。

また、場所は長崎県佐世保市にあるハウステンボスに隣接する立地となります。日本を代表する一大テーマパークとの相乗効果は計り知れません。

ハウステンボス

開業時期は2024年を目指しており、候補地の中でも最も早い部類に入ります。

IR候補地としての長崎の魅力

なぜ長崎なのか、長崎がもつ魅力とは?

政府のカジノ管理委員会によって日本で営業を許されるIR(統合型リゾート)はたった3ヶ所です。その有力候補地に長崎があがる理由は、次の5つの魅力があるからです。

  • アジアとの近接性
  • 国際的にメッセージ性の高い観光資源
  • 雄大な自然環境
  • ハウステンボスとの相乗効果
  • 地元市民からの理解

少し詳しく見てみましょう。

アジアとの近接性

長崎の地理的特性の1つに、アジア諸国からとても近いことが挙げられます。これはIR候補地として大きな強みです。

なんと、3時間以内で到達できる東アジア都市人口は6,000万人を超えます。例えば、以下のような都市からの観光客が見込まれます。

  • ソウル:長崎まで85分
  • 上海:長崎まで90分
  • 北京:長崎まで148分
  • 台北:長崎まで132分

東京や大阪からも飛行機ならあっという間に到着できます。日本観光のルートにしてもらいやすい立地と言えそうです。

国際的にメッセージ性の高い観光資源

意外に知られていませんが、長崎は歴史文化遺産が充実している県の1つです。

例えば、世界最後の被爆の歴史や教会群・キリスト教関連遺産など国際的にメ ッセージ性の高い観光資源を有しています。

遺産のスケールも壮大で、キリシタン関連遺産ではこれだけで数日間のツアーが組めてしまいます。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産HPより画像引用

外国人観光客の方は、私たちが想像している以上にその土地の歴史や文化に興味を持ってくれています。

そんな興味関心に圧倒的なスケールで応えられるというのも長崎IRの魅力の1つでしょう。

雄大な自然環境

長崎の魅力を語るのに、その雄大な自然環境は外せません。

特に、九十九島や雲仙岳は国立公園にも指定されており、壮大で美しい自然が広がっています。

このような自然を活かしたアウトドア観光は外国人観光客からの人気も高いです。ゴルフやクルーズなど様々なアクティビティを楽しむことができます。

またこれら自然環境が長崎IRのブランドシンボルとなり、環境問題に関する国際会議開催などの呼び水にもなるかもしれません。

ハウステンボスとの相乗効果

長崎IRはハウステンボスの土地を一部買い取り、これに隣接する形での開業を予定しています。これによる高い相乗効果も期待されています。

ハウステンボスと言えば、オランダの街並みを意識しヨーロッパ全体の雰囲気を表現したテーマパークです。

九州観光地ランキングでも5年連続1位を取るほどの人気を誇ります。

ハウステンボスは単体でも年間約300万人もの集客力があり、長崎IRが実現することでさらに100〜200万人の集客増を見込んでいます。

これは逆も然りで、長崎IRにも集客効果の面で多大な恩恵があると期待されています。

地元市民からの理解

長崎IRは地元市民からの支持も強いことが特徴的です。これはIR開業に向けて重要なポイントです。

例えば、横浜IRでは現在も地元市民団体らが抗議活動を続けています。市が表明し運営企業が決定しても、地元市民の理解なくして開発は進められません。

この点において、長崎IRを誘致する佐世保市では2016年にIR推進法が成立するより前から市民への理解促進に努めています。

下の映像は2014年に放送されたものです。

市民から理解を得る取り組みがどこよりも早かったことが伺えます。

長崎IRは佐世保市の努力もあり、準備段階において他を1歩リードしていると言えそうです。

IR誘致に向けた長崎の課題

魅力の多い長崎IRですが、一方で課題はどこにあるのでしょうか。

長崎IRの課題は、次の2つが考えられます。

  • アクセス整備の必要性
  • 海外からの知名度の低さ

それぞれ解説いたします。

アクセス整備の必要性

長崎IRは九州の観光拠点を目指していますが、そのためには現在のアクセス環境をさらに整備する必要があります。

このアクセス環境には2種類あります。

  • 諸外国から長崎IRへのアクセス
  • 長崎IRから九州観光スポットへのアクセス

まず諸外国から長崎IRへのアクセスについて、空路の拡充が必須です。

現在、長崎空港では国際線は上海・香港便のみが就航しており、その他の外国からのアクセスは福岡空港に頼っている状態です。※福岡空港は23都市への国際線就航

長崎空港

長崎空港の施設キャパシティには余裕があり、新規就航の余地が十分にあります。長崎IR開業の2024年に向けて路線拡充を行なっていきたいところです。

また、長崎IRから九州各地の観光スポットに向かえるルートも整備しなければなりません

主に道路・鉄道の拡大を行うことで、長崎IRを拠点に九州各地へのツアーが組めるようになります。

長崎IR構想では、上記陸路に加えヘリでの移動や周遊クルーズなど空路、海路の移動機能も充実させると計画されています。

もし本当にこれが実現すれば、九州は一躍日本の観光名所として認知されることになりそうですね!

海外からの知名度の低さ

もう1つの課題は、長崎や九州という地名・観光スポットがまだ海外からあまり知られていないことです。

東京や大阪といえば、雷門や東京タワー、道頓堀や大阪城といったように既に外国人に人気の観光スポットがあります。さらにその周辺には、富士山や鎌倉、京都や奈良の遺産など観光ルートができあがっています。

一方で、長崎・九州はどうでしょうか。素晴らしい観光スポットは本当に数多くありますが、その知名度は1から築き上げていかなければなりません。

以下は、世界最大の旅行口コミサイトであるトリップアドバイザーが発表した、2019年版外国人に人気の観光名所ランキングベスト10です。

  1. 伏見稲荷大社(京都府京都市)
  2. 広島平和記念資料館(広島県広島市)
  3. 宮島 (厳島神社含む)(広島県廿日市市)
  4. 東大寺(奈良県奈良市)
  5. 箱根彫刻の森美術館(神奈川県箱根町)
  6. 新宿御苑(東京都新宿区)
  7. 三十三間堂(京都府京都市)
  8. 高野山 奥之院(和歌山県高野町)
  9. 姫路城(兵庫県姫路市)
  10. 金閣寺(京都府京都市)

他にもベスト30まで発表されていますが、九州地方のランクインは1つもありません

しかし長崎IRの魅力でご紹介した通り、九州は観光資源を数多く持っています。長崎IRによるプロモーション効果があれば、圧倒的な伸長率で九州名所を上記にランクインさせられるのではないでしょうか。今後に期待です。

【直近の状況】ライバルの北九州市が撤退

2020年1月30日、最大のライバルであった北九州市がIR誘致断念を発表しました。

理由としては、応募企業の提案した北九州市IR構想では施設費用が過大となり、長期的にみて採算が取れない可能性が高いと判断したためです。

これにより、オール九州で長崎IRをバックアップする体制ができあがり、今後長崎IRの誘致推進がさらに加速すると考えられます。長崎IRとしてはかなりのプラス材料ですね!

また、2020年4月には長崎IRの構想がアップデートされています。日本語および英語での資料公開となっており、本格的にIR開業に向けた準備を進めていることが伺えます。

詳細をご覧になりたい方は以下リンクよりご確認下さい。

参考:九州・長崎IR基本構想

参入予定のIR企業

長崎IRの運営企業も激戦となっており、現在3つの企業が名乗りをあげています。

  • オシドリ・インターナショナル
  • カジノオーストリア・インターナショナル
  • カレント

聞きなれない名前かもしれませんが、いずれもIR業界では名の知れた存在です。

オシドリは香港のIR投資グループ、カレントはマカオのIR事業者でいずれも5,000億円規模の予算を長崎IRのために確保していると名言しています。

カジノオーストリアは、オーストリアの国営企業で世界中のカジノ事業を手がける老舗です。

長崎IRでは、これら事業者の選定は2020年秋頃に行われることになっています。

このスケジュール感でいくと、カジノディーラーを始めとした求人の募集も早くて2021〜22年には始まる可能性が高いです。

こらら外資系IR企業の待遇は一般的な日本企業を上回り、今後日本の成長産業になる分野でキャリアを積むことができるので大変注目が集まっています。

例えば、アメリカの就職情報サイトGlassdoorに掲載されている外資系IR企業における収入の情報は以下になります。

  • エグゼクティブマネージャー:年収約1,500万円
  • シフトマネージャー:年収約630万円
  • ディーラー:年収約430万円

下は実際のエグゼクティブマネージャーの口コミ内容です。

高待遇でかつ働きやすい様子が伺えます。

当サイトでも、これら求人の最新情報もいち早くTwitterで発信していきます。IRにおける仕事に興味があるという方はぜひフォローをお願いします。

まとめ

長崎のIRについて、その内容や魅力をご紹介させていただきました。

ポイントをまとめると以下のようになります。

  • 基本コンセプト:新たな観光産業革命の実現
  • 場所:ハウステンボス
  • 時期:2024年の開業
  • 魅力:アジアとの近さ・歴史文化遺産・雄大な自然環境・ハウステンボスとの相乗効果・地元市民の理解
  • 課題:アクセス整備・海外からの知名度向上
  • 運営企業:未定(オシドリなど3社が立候補)

独自の魅力を持つ長崎IRの概要をざっくりとですがご説明できたかと思います。

IRが話題になる前から長崎IR実現のために尽力してきた長崎県や佐世保市の努力が報われることを祈るばかりです。

まだまだ今後の動向に注目ですね!

 

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