バカラはカジノゲームの王様と言われる人気のゲームです。
数多くのVIPから愛され、現在ではミニバカラが主流となり多くの人から親しまれるゲームとなりました。
今回はそんなバカラの基本的なルールと遊び方をご紹介していきます。
Contents
ゲームの目的
バカラではプレイヤーとバンカーというの2人の仮想のキャラクターが登場し、そのどちらが勝つかを予想して当てることがゲームの目的になります。
ルールはとても簡単で、まずプレイヤーかバンカーのいずれかにかけます。そして、あるルールによってカードがそれぞれに配られ、最終的に合計数字の強い方が勝ちとなります。
ざっくり言うとコインの表と裏どちらが出るかをかけることに近いです。
ただもちろん2分の1を当てるだけのゲームではありません。単純に見えて奥が深いところが長年愛され続けている理由です。
まずはカードの数え方からその理由に迫ってみましょう。
カードの数え方
バカラにおけるカードの数え方は以下の通りです。
- A:1点
- 2〜9:そのままの数字
- 10〜K:0としてカウント
新しいと感じますか?こういうルールだと思って下さい。
もう1つ大事なルールがあります。
- カードの合計で十の位は省かれる
つまり、合計値の1の位がいくつになるかという勝負になります。
実際のゲームではこの数え方をベースにプレイヤーとバンカーの攻防が進んでいきます。
バカラに挑戦する人の多くがここに物語を感じ、その単純がゆえに奥が深いゲーム性にハマっていきます。
例えば下のカードがプレイヤーに配られたとします。
合計はいくつになるでしょう?
例1)A・7 = 8
例2)8・3・J = 1
バカラ特有の計算方法ですが、慣れると見た瞬間に合計値が分かるようになります。
ゲームの流れ
バカラにおけるゲームの流れをご紹介します。
先にゲームの一連の流れをまとめると下のようになります。
- プレイヤーとバンカーに2枚ずつカードが配られる
- プレイヤーかバンカーいずれかの合計がナチュラル(8か9)の場合は合計の大きい方が勝ちとなり勝負が終了する
- 最初の2枚がいずれもナチュラルではなかった場合、プレイヤーとバンカーそれぞれの条件に従ってカードが追加される
- 最終的な合計の大きさで勝敗がつく
基本的には最終的なカードの合計値が高い方が勝ちとなり、勝者(プレイヤーorバンカー)にベットした参加者が配当を受けとります。
プレイヤーとバンカーではカード追加の条件がそれぞれ異なり、ここが若干複雑です。
ただ、ディーラーがルールに沿ってカードを追加してくれるのでご安心下さい。参加者はただそれを見ていればいいだけです。
ではディーラーはいったいどんなルールに従ってカードを追加していくのでしょうか。
プレイヤーとバンカーそれぞれのカード追加ルール
最初に配布されるカードがどちらもナチュラルにならなかった場合は、プレイヤーとバンカーそれぞれのルールに従ってカードが追加されていきます。
プレイヤーの場合
プレイヤー側のルールは以下になります。
- 始めの2枚の合計が0〜5点:ヒット
- 始めの2枚の合計が6〜9点:ステイ
非常にシンプルですね。
問題はバンカーの方です。
バンカーの場合
バンカー側のルールは以下の通りです。
- 始めの2枚の合計が7〜9点:ステイ
- 始めの2枚の合計が0〜6点:下の表に従う
この表のルールが少しややこしいですよね。
こういうものだと思って下さい。
ディーラーはこのルールを熟知しているので、任せておけば自動的にカードのヒットorステイを行ってくれます。
なお、確率的にはプレイヤーの勝つ確率が44.62%、バンカーの勝つ確率が45.85%、引き分けとなる確率は9.53%となります。その分、バンカーの配当の配当が95%と抑えられています。
難しいルールですが、熟知するとよりバカラのゲーム展開を楽しめるようになります。
ゲームの例
実際のゲームの例を見てみましょう。
ゲーム1
まずプレイヤーとバンカーに2枚ずつカードが配られます。
この時点でプレイヤーの合計値は7となり、ステイとなります。
一方で、バンカーは条件の表に従いヒットします。
※「プレイヤーの3枚目なし」×「バンカーの最初のハンドの合計3」の条件は「H(ヒット)」となります。
バンカーの3枚目が下のように追加されました。
結果、プレイヤーの合計が7・バンカーの合計が6となりました。
よって、このゲームは合計値の大きいプレイヤーの勝ちとなります。
ゲーム2
同様に、まずはプレイヤーとバンカーに2枚ずつカードが配られます。
この時点の合計値は、プレイヤーが5・バンカーが0です。
条件に従いプレイヤーがヒットします。
さらに、プレイヤーの合計が7となったのでバンカーも条件通りヒットします。
結果、以下のようになりました。
この場合、それぞれの合計値が7となったのでこの勝負は引き分けとなります。
このように、バカラでは引き分け(Tie)になる場合もあることを覚えておきましょう。
ベットの方法
バカラへの参加者はどのようにベットをするのでしょうか?
基本的なベットは以下の3つです。
- プレイヤーの勝ちにベット
- バンカーの勝ちにベット
- 引き分けにベット
また、これらとは別にサイドベットと言われるかけ方も存在します。これはローカルルールのようなもので、カジノによってベットできるものが変わるので遊ぶ際ははじめに確認しましょう。
それぞれ詳しく見ていきます。
プレイヤーにベット
「プレイヤーにベットしている写真」
プレイヤーサイドが勝つことにかける方法です。プレイヤーにベットする場合は上の写真の位置にチップを置きます。
配当は2倍です。勝つとベット額と同額のチップが追加でもらえます。
バンカーにベット
「バンカーにベットしている写真」
バンカーサイドが勝つことにかける方法です。バンカーにベットする場合は上の写真の位置にチップを置きます。
配当は1.95倍です。プレイヤーの配当が2倍なのに対して、バンカーの配当は5%だけ少なく設定されています。これはバンカーの方が勝率が高いことに加え、カジノのハウスエッジも含まれているためです。
※ハウスエッジ:カジノの胴元が得る利益分のこと
引き分けにベット
「引き分けにベットしている写真」
プレイヤーとバンカー両サイドの合計値が同じになり、引き分けとなることにかける方法です。実際のカジノではタイ(Tie)と呼びます。引き分けにベットする場合は上の写真の位置にチップを置きます。
配当は9倍となります。なお、プレイヤーやバンカーにベットしていた人のチップは返還されます。
バカラにはプレオヤーやバンカーの勝ち負け以外にもベットする方法があります。
サイドベット
バカラではサイドベットと言われるプレイヤーとバンカーの勝敗以外の要素にベットする方法があります。
有名なものでいうと以下のようなものがあります。
- ペア:配られた2枚のカードが同じ数字であることにかける方法
- ドラゴンボーナス:プレイヤーとバンカーの勝敗だけでなく合計値の差の大きさにもベットする方法
- ドラゴン7:バンカーサイドが3枚のカードを使って7の合計値をつくることにかける方法
- パンダ8:3枚のカードで合計値8をつくり勝つことにかける方法
- パーフェクトマッチ:配られた2枚のカードが数字も絵柄も一緒であることにかける方法
あげるときりがありませんが、バカラという単純なゲームにスパイスを加えてくれるのがサイドベットです。
期待値は低い場合が多いので、純粋にバカラゲームを楽しみたい方におすすめしたいかけ方です。
フリーハンド
バカラではベットなしでゲームを進行させることも可能です。これをフリーハンドと呼びます。
実際にカジノでプレイしてみるとフリーハンドでいったんゲームの参加を見送る人もよく見かけます。
運の流れを感じとり、ここぞという時にだけベットできるのもバカラの魅力の1つとなっています。
バカラゲームの種類
マカオやラスベガスで人気のバカラですが、始めると色々な種類があることが分かります。
ローカルなものを追求するときりがありませんが、中でも世界中で親しまれている有名なバカラの種類をご紹介します。
- ミニバカラ:一般的なバカラで、ヨーロッパではミディバカラと呼ばれる
- BIGバカラ:参加者による絞りができ、掛け金が大きいバカラ
- EZバカラ:バンカーの配当が2倍でプレイヤーと同一になっているバカラ
※絞り(スクイーズ):参加者のうち掛け金の最も大きい人が、追加カードをめくることができるルール
カジノに行ってまず皆さんが体験するのはミニバカラです。バカラといったら基本的にはこのミニバカラを指すことが多いです。
慣れてくると絞りなどを行えるビッグバカラにも挑戦する人も多いようです。VIPなどでビッグバカラのテーブルがありますが、この参加者がカードをめくる絞り(スクーズ)が盛り上がるポイントです。
EZバカラは中国を中心に人気を誇るバカラで、ドラゴン7やパンダ8といった高配当のベットができるのも特徴の1つです。近年人気急上昇中で、マカオのカジノではよく見かけるバカラとなっています。
まとめ
カジノゲームの王様と言われるバカラのルールや遊び方をご紹介いたしました。
いかがでしたか?
少しでもバカラへの理解を深めていただけたなら嬉しいです。
バカラはシンプルで初心者も遊びやすいゲームとなっています。シンプルがゆえに、カジノ愛好家のVIPからもこよなく愛され続けています。
一方でカジノディーラーの目線でみると、複雑なカード条件を頭に入れておかなければならず難易度が高いゲームと言えます。高いディーリング技術が求められるため、ディーラーの中でも花形に部類します。
これからカジノディーラーを目指す人は、まずは実際にバカラを遊んでみてルールを覚えることから始めましょう!
▼関連記事▼