2025年のIR(統合型リゾート)の日本誘致に向けて注目が集まっている職業があります。カジノディーラーです。
ゲームの進行をリードしながらゲストに楽しんでもらうのが主な仕事になります。
今回は、そんなカジノディーラーになるにはどうしたらいいのかという疑問にお答えします。また、必要な資格やスキルは何かといったことも合わせて解説いたします。
Contents
カジノディーラーになるには?方法は2つ!
はじめに結論からお伝えします。
カジノディーラーになるには、次の2つの方法があります。
- カジノディーラー養成学校で学ぶ
- いきなり海外カジノに就職する
他にも方法はなくはないですが、現在メジャーな方法は上の2つです。
それぞれ詳しく見てみましょう。
カジノディーラーの養成学校で学ぶ
カジノディーラーになるための最も現実的な方法は、カジノディーラーの養成学校に通うことです。
これはカジノディーラーになるための専門学校のようなもので、近年急速に勢力を拡大しています。一般的にはカジノスクールとも呼ばれます。
例えば有名なのは、日本最大のカジノスクールである日本カジノ学院です。
この学校では、カジノについての知識を養う座学講習と、実際のカジノディーリングを学ぶための実技講習があります。
生徒は知識を身につけ、その後講師の指導を受けながら練習を重ねて一人前のカジノディーラーを目指します。
ちなみに、カジノゲームにはいくつも種類がありますが、日本カジノ学院をはじめとしたカジノスクールでは基礎となる4種類のゲームについて集中的に教えてくれます。
こちらの4種類です。
- ルーレット
- ブラックジャック
- バカラ
- ポーカー
卒業後は、海外のカジノリゾートに就職して華々しいキャリアを築く方が多いようです。
なお、海外カジノの求人はリファラル採用という紹介制度で採用になるケースが大多数になります。
したがって、カジノスクールが持っているの独自のコネクションで就職できることも大きなメリットと言えます。
以下は、実際に日本カジノ学院の校舎に掲載されていた求人情報です。
いきなり海外カジノに就職する
最初から海外カジノリゾートに就職するという方法もあります。以前は、今ほどカジノスクールが充実していなかったのでこの方法がメジャーでした。
いきなり海外カジノリゾートに就職することのメリットは、早いスピードでカジノディーラーとしての経験を積めることにあります。
本場のカジノで経験を積むと、その後どこにいっても通用するスキルが身につくのでチャレンジする価値は多いあると思います。
一方で、あらかじめ語学(基本的には英語)が少しはできる必要があるのでここが少しハードルになるかもしれません。
カジノ英語もさることながら、その地で暮らすことになるため最低限の日常生活レベルは話せる必要があります。
このため、最近ではワーキングホリデーや短期留学を経てから海外のカジノリゾートに就職するパターンも増えてきています。興味のある方はこちらもぜひ検討してみてください。
カジノディーラーに資格は必要?
必須ではないが就職に有利
日本におけるカジノディーラーの資格は、日本カジノディラーズ協会が発行する民間資格です。
民間資格なので、必須ではありませんがあると就職時に有利になる可能性があります。特に海外のカジノリゾートへの就職や、将来日本の統合型リゾートへの就職を目指す方にとっては重要です。
なぜなら日本にはまだカジノがなく、その知識や技術を立証する職歴が得られないためです。
このカジノディーラーの資格は、ファーストキャリアを築く際に自分のスキルを裏付けしてくれる証明書のような役割を果たしてくれるのです。
もちろん、カジノスクールの紹介で就職する場合は、この紹介自体がより強力なスキルの証明になります。
カジノディーラー資格認定試験で取得
カジノディーラーの資格を取得するためには、カジノディーラー資格認定試験に合格する必要があります。
カジノディーラー資格認定試験の内容をまとめると、以下のようになります。
受験資格 | 受験日当日に21歳以上の者 |
---|---|
受験日 | 年に1回 / 5月末頃 |
受験料 | 1科目2,500円〜6科目10,000円 (受験科目数によって異なる) |
試験科目 (教養) |
①カジノに関する一般知識(筆記60分) ②カジノ英語(筆記30分/面接20分) ③接客対応(実技20分) |
試験科目 (技能) |
④ディーラー技術(実技20分) ⑤ディーラー技術(実技20分) ⑥ディーラー技術(実技20分) |
合格率 | 約25%程度 |
※ディーラー技術試験はバカラ、ブラックジャック、ルーレットが受験できます。
基本的にどこの国でもカジノに入れるのは21歳以上のみです。そのため、受験資格に21歳であることが含まれています。20歳以下で資格取得を目指される方はご注意ください。
また、各科目の平均合格率はなんと25%です。なかなか難関な試験であることが分かります。
合格のハードルをあげることで、資格取得者のレベルを担保しています。逆に、合格すると知識や技術の証明としては有効と言えそうです。
なお資格取得の定義ですが、上記科目のうち教養科目の①〜③の3科目・技能科目のうち1科目以上合格した方がカジノディーラーの資格認定者となります。
資格認定者には、認定証カードが授与されます。
カジノディーラーに必要なスキル
上でご紹介したように、カジノディーラーになるのに資格は必須ではありません。
それでは、カジノディーラーになるために必要なスキルはどんなものになるのでしょうか。
ここでは特に重要なスキルを3つ挙げさせていただきます。
- ディーリング技術
- ホスピタリティ
- ほんの少しの語学力
1つずつ見てみましょう。
ディーリング技術
まず何と言ってもカジノディーリングの技術が必要です。
ディーリング技術は、カードの配布・チップの計算・不正の看破など基本的なものから経験を要するものまで幅広く求められます。
かつ、これらはゲームごとに異なる知識・技術が求められます。
これらは一朝一夕で身につくものではありません。やはり、カジノスクールや海外カジノで繰り返し経験を積むしかありません。
ホスピタリティ
カジノディーラーの使命はただゲームを進行することではありません。ゲーム進行という時間・空間を通して、ゲストに華やかで楽しい時間を提供することこそが使命です。
そのためには、ホスピタリティの精神やテクニックも必要になります。
ではそのホスピタリティとは具体的にどのようなものでしょうか。以下はあくまで具体例ですが分かりやすいものを挙げておきます。
- 初心者のゲストへのルール説明
- 常連のゲストと日々のコミュニケーション
- 慣れたゲストが集中できるようスムーズにゲームを展開
- 負けているゲストへの休息催促
- ゲストのドリンク発注手配(専門スタッフを呼ぶ)
- ギャンブル依存症の疑いがあるゲストへのケア
- 基本は笑顔で、時にゲストの気持ちに合わせて感情表現
ホスピタリティには決まりやルールはありません。だからこそ、ゲストにいかに楽しんでいただくかということをいつも念頭にディーリングすることが大切です。
ゲストに楽しんでもらえるための最善策は何か?
迷ったらここに立ち戻れば間違いありません。主語はいつでもゲストです。
ほんの少しの語学力
カジノではあらゆる国からゲストが集まり、素敵なひとときを楽しみます。そのため、カジノディーラーには一定の語学力が求められます。
働くカジノリゾートの場所によりますが、以下のうちいずれか1つの言葉が話せると重宝されます。
- 英語
- スペイン語
- 中国語
- 韓国語
外国語は苦手という方も多いと思いますが、安心してください。最初はみんな話せません。日常生活をするめの簡単な言葉と、カジノゲームの進行に必要な言葉だけ暗記していればOKです。
ほんの少しの語学力、これだけ事前に勉強すれば後はゆっくりゆっくり覚えていけばよいのです。
ちなみに、どれか1つ学ぶ言語を選ぶならやはり英語がおすすめです。なぜなら、ラスベガスをはじめとした世界のカジノリゾートでは圧倒的に英語を話す人の割合が大きいためです。
また、私たちには大きなアドバンテージがあるということも忘れてはいけません。それは、日本語が話せるということです。
私たちには当たり前ですが、海外のカジノリゾートからは大変重宝されます。現地で日本人のゲストにお会いする時も喜ばれるものです。カジノディーラーを目指される方は、自信を持ってぜひ気長に語学学習に取り組んでみてください。
まとめ
「カジノディーラーになるためには」というテーマで、必要な資格やスキルをご紹介いたしました。
あらためてポイントをまとめます。
- カジノディーラーになる方法:
– カジノスクールを卒業する
– 海外カジノに就職する - カジノディーラー資格の必要性:
– 必須ではないが就職に有利
– カジノディーラー資格認定試験で取得 - カジノディーラーに必要なスキル:
– ディーリング技術
– ホスピタリティ
– ほんの少しの語学力
カジノディーラーについて少しでも理解を深めていただけたなら嬉しいです。
すでにお気付きの通り、カジノディーラーになるのに特別な資格や能力は必要ありません。向き不向きというのはなく、誰しもが目指せる新しい職業です。
もし少しでも興味のある方は、一度カジノスクールのオープンスクールに参加してみることをおすすめします。オープンスクールでは、実際にカジノゲームを体験でき先輩ディーラーからリアルな体験を直接聞くことができるためです。
一番人気は日本カジノ学院のオープンスクールです。華々しい将来に向けて、まずは最初の一歩を踏み出してみましょう!
▼関連記事▼