カジノディーラーの仕事と聞くと、あなたはどのようなものを思い浮かべますか?
カードを配る人、ルーレットを回す人、チップを管理する人、かっこいい制服をきている人。様々なイメージがあると思います。
今回はそんなカジノディーラーについて、仕事内容や実際の働き方を詳しくご紹介したいと思います。
Contents
カジノディーラーの仕事内容とは?
カジノゲームの進行をする仕事
カジノディーラーの仕事を一言でいうと、カジノゲームを進行する仕事です。
カジノゲームというのは、カジノリゾートなどで行われているお金を掛けて遊ぶゲームの総称です。
代表的なゲームを挙げると、以下のようなものがあります。
- ブラックジャック
- バカラ
- ポーカー
- ルーレット
- 大小
カジノディーラーはこれらのゲーム運営に責任を持ち、スムーズかつ正確に進行させます。
ゲストはこのプロの進行があるからこそ、ゲームに集中したり、仲間と語らいながら楽しむことができるのです。
例えば、ルーレットではカジノディーラーが球を投げ込み、チップの管理から配当の計算まで責任を持って行います。
ゲストはチップのベットのみに集中し、その後は球がどの数字に入るかをわくわくしながら見守るだけで良いのです。
華やかで楽しい時間を提供することが使命
カジノディーラーはただゲームを進行するだけではありません。ゲストに華やかで楽しい時間を提供することこそが一番の使命です。
ディーラーはひとたびテーブルにつくと、クールな制服に身を包み、熟練した手さばきで極上の時間を演出します。
これが豪華絢爛なカジノの空間と相まって、ゲストは至福の時を過ごします。これこそが、ゲストがカジノに来る大きな醍醐味になっています。
また、おもてなしの精神も求められます。
ゲストのレベルを見極め、時に静かにプレイを見守り、時にルールの説明やアドバイスを施しながら多くの人が楽しめるように尽くします。
まだ日本にカジノはありませんが、こうしたおもてなしの心は日本人の得意とするところでもあります。現に、多くの日本人が海外のカジノリゾートで活躍していることも頷けます。
近年需要が急増中!
このカジノディーラーという仕事、実は近年急速に需要が増えています。なぜなら、2025年頃に日本でもカジノリゾートが開業となるためです。
ちなみに、現時点でカジノリゾート誘致の有力候補地となっているのは次の4ヶ所です。
- 大阪:夢洲(ゆめしま)
- 横浜:山下ふ頭
- 和歌山:マリーナシティ
- 長崎:ハウステンボス
1つのカジノリゾートが開業すると、約3,000人ものカジノディーラーが必要になります。日本では2020年代だけで3ヶ所のIR開業を予定しているので、約1万人近くのカジノディーラーが必要になる計算です。
カジノディーラーの募集は早くて2021年頃から始まると言われています。今から準備を進めている人も少なくありません。
近い将来、その華やかさからYoutuberに次ぐ若者の人気職業になるかもしれませんね!
カジノディーラーの働き方
仕事はシフト制
カジノディーラーの働き方の特徴として、シフト制であることが挙げられます。
シフトの種類にはいくつかありますが、以下の組み合わせでシフトを作ることが多いようです。
- 曜日:月〜日
- 時間帯:日勤 ・準夜勤・夜勤
カジノは基本的に24時間空いているので、時間帯によるシフトが存在します。
時間帯シフトの詳細は次のようになります。
- 日勤:早朝〜昼下がり
- 準夜勤:夕方〜深夜
- 夜勤:深夜〜早朝
なお、1回のシフトあたり出勤は約8時間です。
基本的に、ゲストがたくさんいるのは夜勤の時間帯です。昼間は観光を楽しみ、夜はカジノで遊ぶというパターンが多いようです。
1時間ごとに20分の休憩
カジノディーラーは1時間ごとに約20分の休憩を取ることができます。
これはできれば取るといった類のものではなく、必ず取らなくてはいけない休憩です。スムーズで公正なゲーム進行を担保するため、運営側はディーラーにこまめな休息を与えているのです。
時間になると交代のディーラーが来るので、自分はゲストに挨拶をしてバックヤードに戻り休憩します。20分程度休んだら、再びテーブルに戻ります。基本的にはこのサイクルの繰り返しです。
もちろん上図のように昼休憩もあります。したがって、1シフトあたり8時間の勤務ですが、その内2時間以上は休憩の時間となっています。
カジノディーラーはテーブルについている時は高い集中力が求められますが、一方で休憩が非常に多いというのも特徴の職業なのです。
カジノディーラーの仕事ができる場所
日本ではクルーズ船やアミューズメントで活躍
日本でカジノディーラーとして仕事をする場合、一体どのような場所で活躍できるのでしょうか?
現在、その活躍の場は大きく3つあります。
- クルーズ船
- アミューズメントカジノ
- カジノスクール
まず前提として、日本のカジノが合法化されて実際に遊べるのは2025年頃です。IR(統合型リゾート)内のカジノエリアでのみ遊ぶことが可能です。
そんな中カジノディーラーがクルーズ船で活躍できるのはなぜかというと、外国籍のクルーズ船でかつ公海上(日本の領土外)にいる時であればカジノが合法的にOKとなるためです。
このクルーズ船のカジノディーラーとして最初のキャリアを積む人は意外と多いと思います。日本に住みながら、本物のカジノで仕事ができるので人気となっています。
次に、アミューズメントカジノは掛け金なしでカジノゲームそのものを楽しむ場所です。
都心部にはこのアミューズメントカジノがたくさんあり、アルバイトとして働くディーラーもいらっしゃいます。以下はその一例です。
お酒を提供しているので、大人の社交場としての需要も高いようです。
そして、近年はカジノスクールで講師として活躍するディーラーも急増しています。
これは2025年の日本のカジノリゾート開業に向けて、ディーラー養成スクールが人気を博しているためです。
実際に多くのディーラーが必要となるので、業界としては講師になれる人材を多く欲しています。
経験豊かなディーラーはもちろんのこと、カジノディーラーになりたての人でも講師として活躍するケースがあるようです。
海外では大規模カジノリゾートで活躍
海外に目を向けると、ラスベガスやマカオといったカジノリゾートの聖地で働く日本人も多くいらっしゃいます。
ディーラーとしての本格的に技術を磨き、一人前のディーラーになるために海外に出るという選択肢を取る人がいるのです。
例えば、次のようなカジノリゾートは有名です。
こういった華やかな場所で活躍する日本人ディーラーが実際に存在します。
これまでは日本にカジノリゾートがなかったので、このように海外に活躍の場を移すというのが一般的でした。
しかし今後は、2025年頃開業となる日本のカジノリゾートでの活躍を目指して準備を進める日本人ディーラー(あるいはカジノスクールの生徒)が多くなると予想しています。
カジノディーラーの給料
カジノディーラーの給料と内訳
カジノディーラーの給料は、年収にすると400万円〜500万円くらいが平均値です。
その内訳は以下の通りです。
海外のカジノディーラーは基本的に時給制で働いています。時給は日本円に換算するとおよそ800円程度となります。
これだけだと安く感じますが、これにプラスしてチップの収入が入ります。
このように、チップを多くもらえるほど高収入になるのがカジノディーラーの特徴と言えます。
ちなみに、このチップは自分だけが沢山もらえれば良いという話ではありません。
各ディーラーがもらったチップはカジノで一括集金し、平等に割ってディーラーに支給されます。このシステムにより、チップ収入も月々安定してもらうことができます。
マネージャークラスは超高給
カジノディーラーは、経験を積んでいくと1つのシフトを統括するシフトマネージャーや1つのゲームを統括するゲームマネージャーに昇格します。
このようなマネージャークラスになると、その給料は跳ね上がります。
例えば、世界で8ヶ所の大規模カジノリゾートを運営するラスベガス・サンズの例を見てみましょう。
- ゲームマネージャー:年収約1,500万円
- シフトマネージャー:年収約630万円
- ディーラー:年収約430万円
※米国の就職情報サイトGlassdoorのデータより円換算・年収ベースに再計算したものです。
ちなみに、カジノ部門では各ポジションが次のようなピラミッド構造になっています。
上のポジションになるほど、責任のある仕事を任され待遇も良くなります。
まとめ
カジノディーラーの仕事について詳しくご紹介いたしました。
ポイントをまとめると次のようになります。
- 仕事内容:
– カジノゲームの進行
– ゲストのおもてなし
- 働き方:
– シフト制
– 1シフトあたり8時間勤務
– 1時間ごと20分の休憩 - 活躍場所:
– クルーズ船
– アミューズメントカジノ
– カジノスクール
– 海外カジノリゾート
- 給料の例:
– ディーラーは年収430万円
– シフトマネージャーは年収約630万円
– ゲームマネージャーは年収約1,500万円
少しでも参考にしていただけたなら嬉しいです。
あなたにとってカジノディーラーは魅力的な仕事でしたか?
以下の記事では、カジノディーラーになるための方法や資格についてご紹介しています。合わせてチェックしてみて下さい。
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