ポーカーは近年日本で人気が急上昇しているゲームです。
以下の数字をご覧下さい。
１億人＞3,500万人
さて、この数字が表しているものは一体何だと思いますか？
答えは、世界のポーカーと野球の競技人口の比較です。驚くなかれ、ポーカーの競技人口が１億人、野球の競技人口が3,500万人です。
実は、ポーカーは世界的にとても人気なゲームの１つです。プロ野球選手がいるのと同じように、多くのプロポーカープレイヤーが存在します。
この記事ではカジノゲームの中でも絶大な人気を誇るポーカーについて基本ルールと遊び方をご紹介したいと思います。
なお、今回は世界標準であるテキサスホールデムという種類のポーカーについて解説していきます。
ゲームの目的
テキサスホールデムでは、場にある５枚のカードと手元の２枚のカードでより強い役を作り、他のプレイヤーに勝つことがプレイヤーの目的になります。
手元の２枚のカードをハンド、場の５枚のカードをコミュニティカードと呼びます。
上の場合、青線で記した５枚のカードで連続した５つの数字ができるのでストレートの役が完成しています。
日本で従来から親しまれているポーカーは、まず５枚の手札が配られてそこから役を作るというルールですが、それとは大きく異なります。
テキサスホールデムを初めて聞いたという方は、後ほどご紹介するゲームの流れを確認してイメージを掴んでみて下さい！
カードの強さ
ポーカーにおけるカードの強さの序列は以下の通りです。
強い順：A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→2
Aが一番強い点が特徴です。その他は、K,Q,Jと続き、後は数字通りの強さとなります。例外はありません。
なお、テキサスホールデムにおいてジョーカーは使用されません。
カードの役
続いてポーカーの役を確認しましょう。上から強い順に並べるとこちらのようになります。
- ロイヤルストレートフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォーカード
- フルハウス
- フラッシュ
- ストレート
- スリーカード
- ツーペア
- ワンペア
- ハイカード
それぞれ詳しくみてみましょう。
ロイヤルストレートフラッシュ
全て同じ柄で「10, J, Q, K, A」のストレートを揃える役。ポーカーの中では最強の役です。
テキサスホールデムにおいては、手元のハンド２枚とコミュニティカード５枚の中で上記カードをそろえることができれば役が完成となります。
ストレートフラッシュ
全て同じ柄で５つの連続する数字のカードをそろえる役です。例えば、全てハートで「7, 8, 9, 10, J」をそろえるとストレートフラッシュの完成します。
ストレートフラッシュ同士の戦いでは、５つの数字の中でより強いカードを持っている方が勝ちとなります。例えば、「6, 7, 8, 9, 10」＞「2, 3, 4, 5, 6」が強さの序列となります。
なお「K, A, 2, 3, 4」のように、Aと２は連続する数字とはならずストレートにはならないのでご注意下さい。
フォーカード
上のように、同じ数字を４枚そろえる役がフォーカードです。正式にはフォーオブアカインド（FOUR OF A KIND）と言います。
フォーカードの中では、数字のより強い組み合わせがより強い役となります。例えば、「A, A, A, A」＞「Q, Q, Q, Q」といった具合です。
フルハウス
３枚の同じ数字のカード・２枚の同じ数字のカードを同時にそろえる役です。
フルハウス同士の対決では、まず３枚同数字のカードのランクで強さを決め、それでも決まらない場合に２枚同数字のカードのランクで強さを決めます。
例えば、役の強さでは「Q, Q, Q, 9, 9」＞「J, J, J, 9, 9」となり、「5, 5, 5, K, K」＞「5, 5, 5, 7, 7」となります。
フラッシュ
５枚同じ柄のカードをそろえる役です。
フラッシュの中では、５枚の同じカードの中でより強いカードを持っている方がより強い役となります。
例えばスペードのフラッシュ対決の場合、「A, 6, 5, 4, 2」＞「J, 8, 6, 5, 2」となります。
ストレート
５つの連続する数字をそろえる役です。
ストレート対決では、連続する数字の中でより強いカードを持っている方の勝ちとなります。例えば、「9, 8, 7, 6, 5」＞「8, 7, 6, 5, 4」となります。
なお、Aと２は連続する数字とならないので注意が必要です。例えば「K, A, 2, 3, 4」はストレートにはなりません。
スリーカード
３枚の同じ数字のカードをそろえる役です。正式にはスリーオブアカインド（THREE OF A KIND）と言います。
スリーカードの中では、より強い数字で３枚そろえた方が強い役となります。例えば、「Q, Q, Q」＞「5, 5, 5」といった具合です。
ツーペア
２枚の同じ数字のカードをそろえる役をツーペアと言います。
同じツーペア同士の対決では、より強い数字のペアを持っている方が勝ちとなります。最も強いペアが同じ場合には、もう１つのペアの数字がより強い方の勝ちとなります。
例えば、「8, 8, 6, 6」＞「6, 6, 5, 5」となり、「8, 8, 7, 7」＞「8, 8, 6, 6」という強さの序列になります。
ワンペア
１枚の同じ数字のカードをそろえる役をワンペアと言います。
同じワンペア同士の対決では、より強い数字のペアを持っている方が勝ちとなります。
例えば、「8, 8」＞「6, 6,」といった強さの序列になります。
ハイカード
何も役がそろわない場合をハイカードと言います。
例えば、コミュニティカードが「K, Q, 5, 2, J」、手元のハンドが「A, 8」の場合はハイカードです。
お互いにハイカードの場合は、より強い数字を持っている方の勝ちとなります。
ゲームの流れ
２枚ずつカードが配られる
まずは各プレイヤーに２枚ずつカードが配られます。
この手元の２枚をハンドと言います。
※分かりやすさ重視のためWorld Series of Pokerの画像で説明します
各プレイヤーがアクション
ハンドが配られたら、各プレイヤーは時計回りにアクションを行います。
主なアクションは以下のようなものです。
- チェック：ベット額を上げずに次のプレイヤー番に移る
- レイズ：ベット額を上げる
- コール：ベット額を他のプレイヤーと同じ額まで上げる
- フォールド：ゲームを降りる
アクションはビッグブラインド（BB）の左隣のプレイヤーからスタートします。
BBについては後ほどポーカー用語の項目で説明します。ここではそういう決まりなんだと思っておいて下さい。
なお、この最初のアクションをプリフロップと言います。
場の３枚のカードがオープン
場の中央に３枚のカードが表示されます。この３枚のカードをフロップと呼びます。
各プレイヤーはこの３枚のフロップと２枚のハンドをもとに、次のアクションを考えます。
各プレイヤーがアクション
各プレイヤーがアクションを行います。
レイズされることで場のトータルベット額は蓄積されていき、最終的な勝者の取り分が増えていきます。
全員がチェックを選択した場合は、ベット額が増えることなく次に進みます。
場の４枚目のカードがオープン
場に４枚目のカードが表示されます。この４枚目のカードをターンと言います。
まだ降りていないプレイヤーはこのターンを追加情報として、次のアクションを考えます。
各プレイヤーがアクション
各プレイヤーがアクションを行います。
全員のベット額が同じになる、あるいは全員がチェックすると次に進みます。
場の５枚目のカードがオープン
場に５枚目のカードが表示されます。この５枚目のカードをリバーと言います。
この時点で全てのカードが出揃い、各プレイヤーの役が決定します。
相手の役の強さも予想しながら最後のアクションを考えます。
各プレイヤーがアクション
各プレイヤーが最後のアクションを行います。
プレイヤーがフォールドで降りていき残り１人となった場合はそのプレイヤーの勝利となります。
最終アクションの後、残ったプレイヤーがいる場合はハンドを公開して役の強さで勝敗を決めます。
勝敗が決定
ハンドを公開し、一番強い役を持ったプレイヤーが勝利となります。
上の例では、自分の役がツーペア、右上のプレイヤーの役がワンペアとなり、自分の勝利となります。
勝者は場に蓄積されたチップを全て獲得できます。
以上が基本的なテキサスホールデムの流れになります。
プレイヤーのアクション
ベット（BET）
場にチップをかけることです。それまでに誰もかけていない場合にベットと言います。
テキサスホールデムではミニマムベットが設定されています。ミニマムベットとは最低限かけなければいけないベット額のことです。
このミニマムベットはテーブルごとに異なるので、実際のカジノに行った際は最初に確認しましょう。
レイズ（RAISE）
それまでに誰かがベットしていた場合に、ベット額を上乗せすることです。
カジノでは「レイズ」と発声してチップを差し出します。
レイズは最低限上乗せしなければいけないベット額（ミニマムレイズ）があり、基本的には直前のベット額の２倍以上であればOKです。
コール（CALL）
それまでに誰かがベットやレイズのアクションをしていた場合に、同額をベットすることです。
カジノでは「コール」と発声してチップを差し出します。
チェック（CHECK）
自分の番をパスすることです。ベット額を増やさずに次のプレイヤーの番に移ります。
実際のカジノでは、テーブルを２、３回とんとんと叩くことでチェックの合図になります。
フォールド（FOLD）
ゲームから降りることです。
カードをディーラーに返し、それまでかけたチップは没収されます。
ポーカー（テキサスホールデム）用語
オールイン（ALL IN）
オールインは、ベット・レイズ・コールをする時に手持ちのチップを全てかけることです。
コールの際は、チップが足りず直前のプレイヤーと同額を出すことができなくても、オールインをすることでゲームに参加することができます。
ただし、この場合は勝ったとしても場の全てのチップをもらうことはできないので注意しましょう（投入したベット額の割合に応じた支払いとなり、残りは負けたプレイヤーに振り分けられます）。
ハンド（HAND）
各プレイヤーにはじめに配られる２枚のカードをハンドと言います。
各々のハンドは伏せた状態で自分のハンドのみ見ることができます。
コミュニティカード（COMMUNITY CARDS）
場に表示されているカードを総称してコミュニティカードと言います。
フロップ（FLOP）
最初に場に表示される３枚のカードをフロップと言います。
ターン（TURN）
場に表示される４枚目のカードをターンと言います。
リバー（RIVER）
場に表示される５枚目のカードをリバーと言います。
ディーラーボタン（DEALER BUTTON）
アクションの順番の目印になるポジションで、このポジションのプレイヤーは下のようなディーラーボタンをテーブルに置きます。
ディーラーボタンを持つプレイヤーは一番最後にアクションをすることになり、最も有利なポジションとされています。
ブラインド（BLIND）
テーブルごとに設定されている強制参加費のことをブラインドと呼びます。
最初から誰もかけないとゲーム全体が消極的なムードになってしまうため採用されたもので、現在では一般的なルールとなっています。
スモールブラインド（SMALL BLIND）
ディーラーボタンを持っているプレイヤーの次の順番のプレイヤーが支払うブラインドのことです。
テーブルで定められたブラインドの半分の額を強制的にベットします。
ビッグブラインド（BIG BLIND）
ディーラーボタンを持っているプレイヤーの次の次の順番のプレイヤーが支払うブラインドのことです。
テーブルで定められたブラインドの額を強制的にベットします。
ブラフ（BLUFF）
自分より強い役の相手を降ろさせるために工作することをブラフと言います。
例えば、自分の役がハイカードで相手がワンペア以上であると予想される時に、オールインなど強気のアクションを起こし、フルハウスやフラッシュなどの役を装って相手を降ろさせるパターンがあります。
ポーカーではこのブラフも上手く使っていくことが求められます。初心者には使いどころが難しいと思いますが、実戦を重ねる中でコツが分かってきます。
まとめ
今回はポーカーの代表格であるテキサスホールデムについて、基本ルールと遊び方をご紹介いたしました。
内容をまとめると以下のようになります。
- ゲームの目的：
他のプレイヤーより強い役をつくり勝つこと - カードの強さ：
A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→2
- カードの役：
-ロイヤルストレートフラッシュ
-ストレートフラッシュ
-フォーカード
-フルハウス
-フラッシュ
-ストレート
-スリーカード
-ツーペア
-ワンペア
-ハイカード - ゲームの流れ：
①２枚ずつカード配布
②各プレイヤーがアクション
③フロップがオープン
④各プレイヤーがアクション
⑤ターンがオープン
⑥各プレイヤーがアクション
⑦リバーがオープン
⑧各プレイヤーがアクション
⑨勝敗が決定 - プレイヤーのアクション：
-ベット：場にチップをかける
-レイズ：ベット額を上乗せする
-コール：他プレイヤーと同額をベットする
-チェック：パスする
-フォールド：降りる
いかがでしたか？
一番早くゲームに慣れる方法は実際に遊んでみることです。
まだポーカーをやったことがないという方はぜひ海外のカジノで実際に体験してみて下さい。韓国のパラダイスシティなんかは近くて安いのでおすすめです！
その他にも、日本のアミューズメントカジノやカジノスクールの体験会でプレイすることができます。こちらも合わせて選択肢に入れてみて下さい。
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